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遠藤 : iPhone的な発展というと、App Storeで「ニュース」のカテゴリを見ると、600本くらいニュースのリーダーがあるんですよ。『ニューヨークタイムズ』とか、『ウォールストリートジャーナル』とかいろいろあるんですが、全部違うソフトなのに標準的なスタイルが出来てきつつある。記事の閲覧方法もすごく似てるんだけど、特に広告のフォーマットが全く同じなんですよ。少なくともニューヨークタイムズとWSJは一緒で、こうやって横にしてみると、画面の下の部分に広告が突き出して出てくる。その両脇に記事がチラっと部分的に見えるので、なんとなく何が書いてあるのかはわかる。横断広告みたいに画面が狭くなる感じがない。こういうのを見てると、iPhoneは、ビューワとしてものすごい勢いで道を切り開いてるんじゃないかなと思うのですよ。
清水 : ああー、そう思います。
遠藤 : 出版の世界では「組版」という言い方をしますが、ページのレイアウトデザインに代わる力をインターフェースが持ち始めてると思うのです。中国では、教科書が電子ブックになるなんて話もあるし、アマゾンのキンドルもあるし、この領域は今メチャメチャ熱いですよね。
その中でもiPhoneは、画面の見た目とかシェルの操作方法とかいうのではなくて、触ったときの感触というのが重要視されているところを注目すべきだと思うんです。Windows mobileやAndroidは一個オブジェクトができたらそれを実直に書き込んでるじゃないですか。そこが根本的に違って、偶然なのか狙ったのかはわからないんだけど、iPhoneの場合、印刷された「紙」のような感覚になっている。単に動作を軽快にするためにやっただけかもしれないけど。それが、新しいメディアであることを実感させてくれる部分でもある。